寒さが強くなる2月です。中国山地の山は雪で青空が見られそ
うにありません。ぽかぽか天気を期待して瀬戸内の山に登りに行
きます。
海岸沿いの呉線ですが、何か所か海岸から離れるところがあり
ます。音戸の瀬戸とか。気になっていた安浦の山に登ることにし
ました。この時はまだ山名を知りません。海が見えるといいなぁ。
11時前に安浦駅からスタート。西方の野呂山が青空できれい
です。間隔が狂っているのか野呂山がある方が北のように思って
しまいます。呉線が曲がりくねっているんですね。
安浦駅前をまっすぐ進みます。学校や支所の前を通ります。少
し離れたところにスーパーがあります。今日はカップうどんを持
っていました。安浦大橋を渡りますが、ここから野呂山が大きく
見えます。膳棚山の電波塔は見えないようです。
野呂川の河口に向かって歩きます。日が当たっている道路が楽
しいです。河口の海の色もきれいです。小型船が絵になる景色で
す。安浦駅北側の山にも登ってみたいです。
水尻の町を歩きます。地理院地図を持っています。まずは目印
となる神社を探します。車道を上がっていくとありました。水尻
神社と書いてあります。今日の安全を祈願します。
さてどうやって堰まで移動しようか考えます。小川沿いにリボ
ンがあったのでたどって歩きました。水道用ホースの点検道のよ
うです。上の道路にでましたが、歩きにくいから車道を歩けばよ
かったです。
住宅地を少し戻って南側の川に向かい、最終民家から地道に入
ります。田んぼの石垣があります。左から回り込むと堰がありま
した。草が伸びている道を進みます。水が流れて靴が濡れます。
そして堰の上に着きました。
野呂川河口が見えます。位置を確認しやすいです。山の斜面が
見えます。地図の道は峠に向かっています。まずはそこをめざす
つもりなのですが、小川沿いの道がありません。草が生えて荒れ
たようです。さらに土砂崩れなどで変わったのでしょう。
地図の道を進むと峠を通って253mの小山に登れるはずです。
峠に369mの山に通じる尾根道があるのではと想定しています。
よい道があるなら登ろうと考えていた今回の計画だったんです。
あたりを散策して行ったり来たり。ピンクリボンがあったので
安心して小川を渡りました。すぐに境界石。この目印だったのか
もしれません。
その先はシダが多いですが道があるので押し入ります。イバラ
があるから嫌な道です。冬の季節でよかったです。夏なら虫で危
険です。頑張って道を進みますが岩のところで見失いました。
小川まで下ってみました。反対の山に登れるか、峠への道があ
るのか。やはりまわりはシダのヤブです。川沿いに歩けそうです
が靴が濡れます。12時過ぎたので山影の谷間で昼食にしました。
少しスマホで遊んだあと、あきらめて下山しようとして岩まで
戻りました。続きの道らしきものが見つかったから進みます。
やはりイバラがやっかいです。
苦労していますが、峠から離れるように別の谷部に入り込みま
す。やはりあやしいです。また道がなくなりました。肥料のビニ
ール袋が埋まっています。なんでこんなところにあるのでしょう。
また少し戻ると上に続く道がありました。上に行ったら下草が
ない樹林帯になることを期待して登ります。峠はあきらめていま
す。369mの山頂に向かっています。地図に山名がありません。
雲って雪が降りました。このあとたまにチラつきます。ビデオ
にも写りますね。標高が上がると遠くがよく見えます。野呂川河
口の方は日が当たっていました。
さらに上がると期待していた大芝島が見えました。正月に行っ
たばかりです。大芝大橋や三角点のある頂の墓地が見えます。高
い木が少ないから展望がよかったです。小枝に邪魔されない場所
を探しながら撮影しました。
それにしてもいつまでもシダが邪魔します。シダの背丈は低く
なりました。少ない生きている木やしっかりした岩を探してつか
んで上に登ります。チクチクして何度もイバラが後ろにひっぱり
ます。修行というよりも罰ゲームみたいな気分です。
綺麗な岩があるところにでました。パワーがもらえそうです。
ここからゆっくりと南東の景色を眺めます。大芝島の向こうには
安芸津の町があります。その向こうが竹原です。白滝山も見えて
いるはずです。
大崎上島や発電所がある長島が見えます。その奥に生口島や大
三島の山が見えているようですが白っぽいです。
南西の方に151mの小山が見えます。下山して続けて海岸の
あの山に登るはずだったのに次回になりそうです。その奥に大島
や四国が見えています。うっすらとしまなみ海道の橋が見えます。
さらにその右方向ですが、樹間からの景色を眺めると、大崎下
島の奥に四国の高い山が見えています。野呂川の河口が見えるか
ら現在地がわかりやすいです。道から見えていた斜面にいること
になります。
さらに上に登ります。シダが減りましたがイバラがまだ多いで
す。すぐに次の展望の良い岩に着きます。小雪が舞っています。
ここから四国山地がよく見えました。
一番高いところが石鎚山のはずです。くっきり見える時に撮影
したいものです。まだ遠い距離なんですね。大崎下島と豊島の間
の橋をよく見たいのですが、雪が邪魔してかすんでいるようです。
この岩からは近くの柏島、小熊島、馬島が見えます。大芝島の
右にある島々です。また頑張りましょう。
踏み跡みたいなものがあります。境界杭があります。展望場を
探して尾根を歩いている人がいるように思います。
まだイバラに引っ張られます。ザックや服や手袋が傷んできま
す。覚悟はしていますが、体力消耗が一番応えます。手の甲に5
mmくらいのスリキズが3か所できました。久しぶりです。
ピークらしいです。白いものが見えます。三角点がありました。
ここが山頂です。まさか今日登れるとは思いませんでした。14
時半になったら同じ道を戻ろうと考えていたからです。14時
10分だからまだ時間は十分です。
今回の登山ルートはお薦めできません。いつか展望ルートとし
て整備されるかもしれませんが。
さて山頂ですが狭くて展望が悪いです。黄色い札に日野浦山と
書いてありました。ここで山名がわかりました。あとで調べたら
安浦行者山と言っている人もいます。
少し休憩。峠への道がなさそうです。が、山頂に赤テープがあ
ったので次のテープを探したらありました。尾根沿いに西の峰に
続いているようです。
そちらに向かって下山します。5m内くらいに目印があります。
踏み跡もなんとかわかります。このルートはシダやイバラに悩む
ことはなかったです。
野呂山の方の景色が見えました。そして次の峰に立ちました。
ここは分岐みたいで左右に赤テープが見えます。右に下ったら行
者堂に行けたのかもしれません。
安登駅近くに下山できるように左を選びました。太陽のある南
です。しばらく進んで西に進路が変わります。目印を見失ったら
すぐに戻って探しています。
倒木などで急に曲がる道になっているところもあります。14
時半すぎに大きなオリがある広場にでました。下山開始から24
分です。イバラがないととても早いです。
広場にでたけどここからの展望もよくないです。オリは猪のワ
ナでしょうか。昔は動物を飼っていたのかもしれません。少し下
ると林道になりました。車の道なら安心して進めます。
途中に展望の良いところがあります。南西に下蒲刈島が見えま
す。最高所が275mの大平山。安芸灘大橋も見えています。こ
ちらの景色も写せてよかったです。
さらに西に向かうとまた広場がありました。ナンバーのない車
が放置されています。直進して散策。道が細いからパス。左の道
は園の管理道みたいなのでパス。安浦駅に戻る方向になりますが
林道沿いに下ります。
曲がりくねっているから距離が長そうです。ほんとは西に向か
って下りたかったです。15時に舗装路にでました。こちらから
の登山口として記録しておきます。 案内板がありません。
田んぼを見ながら下ります。内海南の町です。てくてく15分
ほど下って国道185号線に合流しました。安浦駅と安登駅の中
間くらいで悩みます。
雪がやんでかなり経っています。日がよく当たっています。太
陽がまぶしいです。国道沿いに早足で歩きました。野呂山への道
もあります。
16時の電車に間に合うように急ぎましたが、20分の余裕を
持って駅に着きました。駅の近くにお店がないのが残念。またい
つか海岸近くの小山を歩いてみます。電車から見られない景色が
まだまだありそうです。
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