9月はシルバーウィークの休日があります。8月の大雨が一転
して、秋晴れの日が続きます。こうなるとどこか賑やかなところ
を観光したいし、山にも登りたいです。
シルバーと言えば銀です。そこで世界遺産の石見銀山に行くこ
とにしました。早朝から車を運転して、標識を見ながら川本町を
経由して行きます。いつか登ろうと思っている大江高山がきれい
に見えています。ほんとに天気がいいです。
最初、遺産センターの方に寄りました。こちらからも仙ノ山に
登れますが、坑道内の見学をするため羅漢寺側に移動しました。
ちょうど駐車場が満車になる前でよかったです。
案内所前からスタートします。熊に注意してねと言われました。
あとでスズを付けます。まずは龍源寺間歩に向かいます。2km
ちょっとあります。川沿いに遊歩道を歩きました。
遺産に登録される前から標識など整備されていたようです。き
れいな道でした。銀山でにぎわっていた江戸末期には、住居やお
寺、神社などたくさんあったそうです。
標識通りに進んだら、途中から車道を歩くようになりました。
レンタサイクルを利用している人が通ります。一般車は規制され
ているので、のんびりと歩けました。
地図板を見ます。トイレを過ぎたところに要害山の登山口があ
りました。尼子氏と毛利氏が争奪をしあった城跡です。標高は
414mありますが、片道1.1kmの道のりです。いつか見に
行きたいと思います。
福神山間歩に着きました。入口に柵がしてあります。中には入
れません。このあとあちこちに間歩が見えてきます。「まぶ」と
いうのは、坑道のことです。
銀の鉱脈をたどって掘ったり、排水用に造ったりしたようです。
駐輪場があり、その先に入場券売場がありました。ここから龍源
寺間歩の中に入ります。
大久保間歩に次いで長い坑道で、旧坑道は157mが歩けるよ
うになっていて、その後平成元年に造られた116mの新坑道を
出口に向かって歩きます。
さっそく暗い間歩に入りました。ライトがついています。すぐ
に冷たい空気を感じます。夏だととても気持ちがいいでしょうね。
冷蔵庫の中にいるみたいな感じです。
たくさんのライトが横を向いています。「ひおい坑」の中を照
らしています。小さな穴がいくつもありました。銀鉱脈を追って
掘って行ったようです。
青白いところがありますが、それが銀鉱石なのかもしれません。
ひおい坑の中に緑のきれいな草があります。こんな暗いところに
あるからびっくりです。ライトの光で育っているのですね。
後ろから次の人がやってくるので、追いつかれないように歩い
てでました。外にでたら冷たさがなくなります。車道にでて下る
と、すぐに佐毘売山神社があります。
案内を見て進んだら、鳥居をくぐらないゆるやかな道です。
参拝します。ここが仙ノ山の登山口になるのですが、山の案内が
ありません。ガイド本の地図を見て、新横相間歩に向かいます。
すでに細い山道です。大きな石柱に名前が刻んでありました。
ここは工事をしているみたいで間歩に近寄れません。山道は草が
多くなりました。
石垣があります。左に上ればいいと思ったのですが、間歩があ
るだけでした。冷たい風がでてきます。おかしいからこのコース
をあきらめました。決断早かったです。
いざとなれば車道から往復だと思いました。でも神社まで戻っ
て左側に山道を見つけました。ここに地図があります。石銀住居
跡までの道案内です。
仙ノ山山頂も書いてあったので行けそうです。昔のお墓が並ん
でいます。竹林の道も歩いて登りました。蚊がいるから急いで通
り抜けたいです。
山道の途中に間歩があります。間歩には番号が付けられていま
す。米カミ岩を通過します。樹間から少し北の山が見えました。
やがて広い草原にでます。舗装された遊歩道がある広場です。
柵の中に井戸がありました。このまま進むと石銀千畳敷です。
左下に住居跡が見えます。日がよく当たっていました。
山上だけど3号間歩がありました。おもしろそうですが柵があ
るので入れません。近くに東屋とトイレがあります。地図で方向
を確認。というのは山頂への案内がないからです。
3号間歩の左の草原があやしいです。うっすらと踏み跡がわか
ります。登っていくと赤いテープが木についていました。竹が生
えています。
ピークかと思っていろいろ探します。高いとこを山頂にしよう
と思いましたが、一度南に下ってみました。まだ高いところがあ
るようです。道がわかりにくいです。
最後の10mくらいは肩までササが伸びています。かき分けた
ら三角点がありました。11時半に標高538mの仙ノ山山頂。
登頂できてよかったです。
空を見てすぐに同じ道を戻りました。東屋に戻って少し休みま
す。車道終点からこのまま下りますが、住居跡を見ておきました。
今は建物がないです。ここでも展望がありません。
すぐ近くに大久保間歩への山道がありました。車道ですが車が
来ないので静かです。侵入禁止にしているのだと思います。
ハギやウドの花を見ながら展望場を探しています。三瓶山が見
えるところがありました。うれしいです。朝と違って、昼になっ
た今は雲が広がっていました。ちょっと残念。
このまま下っていくと、展望台がありました。この展望台から
の景色がきれいです。ここには三角点があり、遺産センターから
の山道もあります。ふたり登ってこられました。
休憩しながら景色を眺めます。やはり三瓶山がいいですね。
男三瓶と子三瓶が目立ちます。天気が良い時にまた登りたいです。
今日もたくさんの人が登っていることでしょう。
北に目を移します。海岸線の向こうに、かすんでいますが日本
海が見えます。ふもとには茶色や黒色の屋根瓦の大森の集落があ
ります。ズームして歩いている人がわかりました。楽しそうです。
さて西側に下山の車道が続いています。要害山が見えます。山
頂は平たい城跡ですね。この山はふもとからも見えるから、見張
り場としてもよい場所だったようです。
車道を少し急ぎ足で歩きます。清水地区に向かう山道がありま
した。時間があれば見るところはまだまだあります。何回かに分
けて山に登らないといけませんね。
家が見えてきたら、メインの道路はすぐでした。銀山橋で下山
完了とします。駐車場は近いけど川の反対の集落の道を歩きます。
代官所跡が1km先にありますが、羅漢寺の景色を見て駐車場
に戻りました。約4時間の観光と山登りで楽しみました。佐毘売
山神社からの登山道はよく確認した方がいいです。
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