岡山と言ったら桃太郎。いつか伝説の鬼ヶ島に行ってみたいと
思っていました。実際は吉備国の山に異国の人が住んでいたみた
いです。実際にどうだったかわかりませんがロマンがありますね。
鬼ノ城山と書いて「きのじょうやま」と読むそうです。総社の
山ですが、近くに犬墓山という変わった名前の山があります。
駅で自転車を借りて行くことにしました。
住宅地から離れて川沿いを北上します。道が急になってきまし
た。こうなると自転車を押して歩きます。帰りは楽だと思うと力
が入ります。ビジターセンターをめざしています。
まだ畑や民家があります。ほとんど山の上まで開発されている
ようです。昔からあった城跡ですね。唐・新羅の侵攻に備えて造
られた朝鮮式山城の1つです。特徴として神籠石があります。
見る前から楽しみです。
大きな鬼の釜が見えてきました。鬼ノ城に住んでいた温羅が使
ったと言われていますが、そんな昔から大釜があったとしたらび
っくりです。その先にビジターセンターがあります。10時すぎ
に着きました。
駐車場に車がたくさん止まっています。観光地です。自転車を
とめて、まずは入口にある資料館に入りました。その後、歩道を
通って復元された西門に向かいます。道がよくて車イスもスムー
ズに通れます。すぐに城壁が見えてきました。
どっしりとした西門です。江戸期のお城とはイメージが全然違
います。シンプルな木の櫓みたいな感じで、上から通路を見張っ
ているようです。この西門と城壁は総社の町からも見えるからめ
だちます。もちろんここから総社の町がよく見えました。
門をくぐって石段を上がります。まだ工事中のところがあるよ
うです。木がないから山の上までよく見えます。山登りだから山
頂まで行きますね。
六角形の東屋があります。標高397mの山頂です。昔は人が
住んでいたのでしょう。当時を想像しながら見ています。ピーク
に立ったので、左回りに城をまわってみます。敷石の上を歩いて
西門から離れました。
かすんでいますが吉備路が見えます。大きな作山古墳や造山古
墳の山が見えます。勢力を持った人たちが住んでいたんですね。
神籠石を見ながら歩きました。水門の跡を通過します。昔は水が
流れていたのだと思います。
南側は町が見えるところが多いです。備中高松城跡の方向を眺
めました。かすんでいるから残念です。最上稲荷の大きな鳥居を
見つけたいです。このあと南門跡を通過しました。
やがて道が北の方に向いていきます。屏風折れ石垣が見えてき
ます。日が当たって明るいです。第四水門を通過して、東門跡に
やってきました。やはり石垣があります。いつか門が復元される
のかもしれませんね。
第五水門を通過したら、いよいよ屏風折れ石垣です。きれいに
石が積まれています。上が広いです。ここに温羅遺跡の石碑があ
り、説明板もありました。少し休みました。
最後に北門を見ます。ここから犬墓山がよく見えます。門をで
て下ります。そして車道に合流しました。このあとは岩屋を見に
行きます。標識をよく確認して田園の風景を見ながら歩きました。
うまく山道を歩けたようで、岩屋パーキングに着きました。こ
こには岩屋寺があります。お寺に参拝して左回りで巨岩見物に向
かいます。やはり最初は差上岩です。ほんとに温羅が持ち上げて
住処を作ったのか不思議ですね。
続けて歩きます。鬼の餅つき岩、鯉岩、八畳岩、屏風岩と名前
がついた岩に巡り合います。石仏巡りをして馬頭観音様も拝みま
した。石に馬の顔を彫ったんですね。方位岩、岩切観音、皇の墓
とまわって車道に戻らずに、山道を犬墓山へと登っていきました。
15分もしないうちに標高444mの犬墓山山頂です。小広場
になっていて、テーブルとベンチがありました。ここから鬼ノ城
山がよく見えます。そして西門がわかりました。眺めがよいです。
このあと山道を下って、13時にビジターセンターに下山しま
した。2時間半でこれだけたくさんのものを見ました。また見に
来たいです。
自転車に乗って車道を下ります。下り坂なので楽なものです。
砂川公園を見て町に戻りました。服部駅の横で線路を通過します。
このあと吉備路の観光に向かいます。
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