日増しに寒くなっています。まだ紅葉を楽しめると思って、意
を決して出かけました。朝早く高速道路を移動しているから気合
いが入っています。活動時間を長く取るためです。
なのに、戸河内ICで下りて芸北に入ると、道路の両脇に雪が
残っていました。道路の温度計は0度、橋の上には雪が残ってい
ます。しまったぁ、この間の雪が溶けてないのかぁ。
広島で人気のある深入山が見えてきました。山が白いです。も
う雪山なんですね。5cmくらいだといいのですが、、、車のタ
イヤは冬用にしていたから助かりました。
国道191号線で島根県に入って少し下っています。ここに匹
見峡への入口があるはず。少し行きすぎましたがありました。
駐車場に向かって進みますが、車道にも雪が、、、
なんとか登山口に到着しました。外は寒いです。朝食を食べて
準備をします。ここは三ノ滝を見に行くコースがあります。案内
板には天杉山の文字はありません。地図に名前が載っていません
が、ガイドに載っている山なんです。
8時前には入山しました。余裕ある時間です。登山口から雪道。
10cmは積もっています。誰も入ってないから、初足跡つけて
登ります。
すぐに急な坂です。この先苦労しそうだから、帰るなら今だと
考えながら歩いています。とにかく頑張ってみることにしました。
はじめは植樹されたばかりの斜面です。明るくてすぐに展望が
開けました。春日山の方が見えています。朝日が当たって初冬の
山景色といった感じできれいでした。
移動中にぱらついていた雨はもう降りそうにありません。天気
がよくなっています。それにしても急な坂。下が土で、雪解けし
た水がうすく流れて滑りやすくなっています。
小刻みに何回も滑ります。手袋も濡らしたくないから必死です。
上の状況がよくわかりませんが、この時点で天杉山登頂はやめよ
うと考えています。せっかくだから雪道の体験トレーニングにす
ることにしました。
人の足跡のない雪道を撮影するのもおもしろいものです。初冠
雪後の溶けかけた雪道、やはり厳しいものでした。普通に歩けま
せん。支えがないと上に行けないのです。
木があればつかみます。滑ったら手で土をつかむこともありま
す。今回アイゼンは使いませんでした。太陽の方向に進みます。
樹林帯になってからは展望はありません。早く日が高くなるのを
待っています。
白い雪、その上に落ち葉があります。ほんとならまだ落葉を楽
しめるのに、、、道を眺めていたら、白い雪の上に落ちた葉っぱ
が芸術的であると感じてきました。
きれいな葉っぱがないかと探しながら歩きます。これはおもし
ろいですね。枯葉色ですが、形がしっかりしています。
それにしても急坂か続きます。体は暑くなるのですが、体力は
消耗しています。下山時の不安を感じながら、なんとかゆるやか
な稜線にでました。
小峰のピークと言えるでしょう。9時42分。ほぼ2時間かか
っています。雪がなければ1時間で十分。引き返してもいいので
すが、日がさしこんで雪がきれいなので、分岐まで歩いてみるこ
とにしました。
ウサギやシカの足跡が続いています。標高が高いせいか、雪が
20cm積もっています。なのに歩きやすくて、滑らないのです。
雪の下が溶けかけてないのが、一番の理由のようです。
ずっとこのような道だと山頂まで楽に行けたでしょうね。白い
雪景色。分岐まで楽しみました。
まだ10時ですが、ここで引き返します。山頂まで3kmもあ
れば時間がかかるし、体力も必要です。靴も濡れてきたし、体も
冷えてきました。予報では晴れるのは午前中だけでした。
再び同じ道ですが、今度は自分の足跡をたどっていきます。
小峰で少し考えます。そして意を決して下りました。
滑りやすい坂道です。木をつかみながら下におりていきます。
すべったら早そうだけど、加速してぶつかったら痛いです。登り
の時のように何度も立ち休憩することはありません。
今度はササの上に積もった雪を踏むようにしています。ベチャ
土や濡れ落ち葉の上は、ほんとによく滑ります。1回ほどしりも
ちをつきました。少し水が浸み込んで冷たいです。
用心しながら駐車場に戻りました。駐車場で濡れた服を着替え
ます。靴下もびっしょり。着替えたら、このあとは山歩きはしま
せん。三ノ滝観光者が一人来られました。私は移動して帰ります。
筋肉痛を覚悟していますが、すでに歩き方がぎこちないです。
今回は久しぶりに急坂の雪道体験をしました。しばらくは、標高
の低い山で遊ぼうと思います。この天杉山は、夏にでも登って、
今回と比較してみます。
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