以前、天狗城山に登り、小松尾山から深山の滝に下って、そこ
から呉駅まで縦走したことがあります。その時に上山や烏帽子岩
山を通りました。1月のくもりの日です。
烏帽子岩山の西側は岩が多くてロッククライミングする人もい
るそうです。登山道があると聞きましたが、かなり厳しいのでは
ないかと思って様子がわかるまで警戒していました。それでもい
つか登ってみたいと。。。
中国新聞の登山記事に掲載されたので1年前から考えています。
時間はかからないだろうから、チャレンジしてみることにしまし
た。難易度が高かったら上山の道を使うつもりです。
JR電車に乗って、10時前にポートピア駅で下車。天応駅が
近いけど先に海辺から景色を眺めようと思ったからです。
大きな雲が多くて青い空は少しだけ。まだ晴れ景色になりませ
ん。逆光となる上山や烏帽子岩山は山陰で岩場もはっきり見えな
い状態でした。日がさしてくることを祈りながら歩きます。
国道、けっこう車が通ります。トンネルを通過してすぐに左。
線路を渡ったら踏切が鳴りました。電車が通るのを撮影します。
10時10分に天応駅に到着。距離が短い区間です。
長いホームの南端をめざします。小川があったので東側に上り
ます。白いスイセンの花がきれい。岩山が見えます。ここから自
動車道までもうすぐですが、上山経由で烏帽子岩山に登る方から
近道を教えてもらいました。
自動車道のトンネルをでてすぐに登山口案内札を見つけました。
もう少し車道を歩きます。車道終点から墓地が見えます。あちら
があとで下山してくる上山の道になります。迷わずに直進して岩
場に進みました。
汗をかくので、上はTシャツとトレーナーの2枚。ストックは
使用しません。堰を見ながら山道を歩きます。はっきりしたよい
山道です。やがて樹間から海が見えます。楽しみです。
山の斜面にとりついています。見上げると岩が目に入ります。
不安ですが進みます。谷沿いにも道がありそうですが、左に曲が
って岩場に突入していきました。簡単なヘルメットを使用します。
岩が増えました。景色が開けます。瀬戸内海が広がっています。
長い江田島が見えました。古鷹山が前山で見えていません。クマ
ン岳が見えます。その右奥に宮島が見えます。
江田島の右に似島。下高山と安芸小富士です。その右奥に広島
の三角州。宇品島全体が見えます。黄金山は見えません。宇品島
の奥に皿山や古田台のノートルダムが見えています。眼下には海
岸沿いの町が見えます。JRの電車が通るとわかります。
しばらく展望のよい岩場を上ります。集中して登って展望のよ
いとこで休憩しながら景色を見ます。まだ雲がありますが朝方よ
りも減っています。海も島も日がよく当たってきれいです。
岩の形がおもしろいです。動物や怪獣に見えるものがあります。
雨の日は滑るから避けたいけど、乾いていても砂があって滑りま
す。どちらかの手で安定した木や岩をつかんで前に進んでいます。
もし足が滑っても落ちないように対策していました。
スタート地点のポートピア全体が見えます。今回の目的でもあ
る、何が見えるのか確認します。目視では厳しいから、カメラを
ズームして目印になるものを探しました。
プリンスホテルがめだちます。そこからまわりを確認。宇品灯
台があります。港は宇品島で隠れています。ズームで見ています。
きれいなアーチの太田川大橋がありました。左に目を移すと天
満川河口のマリーナホップ観覧車があります。さらに左に草津港
や八幡川河口の町がありました。
黄金山が見えません。広島市中心街の高いビルを確認したいけ
ど、三角州の南部のみ見えています。絵下山の稜線や金輪島で北
部が見えません。残念。よく見ると遠くが白く光っているような
ところがあります。雪山です。
いくつか見えている雪山。推測はできても確定できるだけの特
徴を見つけられません。かなり遠いところでしょう。手前に雪が
ない山々がありますが、北から西にかけての順光なのに白っぽい
景色ではっきりしません。位置を見て考えます。
ノートルダムが見えているから、その左が鬼ヶ城山、鈴ヶ峰、
極楽寺山。その奥に窓ケ山や大峰山、東郷山があるのでしょう。
ノートルダムの右に、柚木城山、大茶臼山があって、奥に向山
や岳山があります。はっきりしませんが、大茶臼山は電波塔と建
物で明確です。
直登するのかと思ったけど、ルートが右になって谷部に向かい
ます。つかむものがなくて3秒くらい足がすくむとこがありまし
た。岩に触れていても滑ったら落ちます。ロープがほしいなぁ。
足が震えたのは戸隠山の蟻の戸渡り以来です。普通の人におす
すめできない岩場ですね。ほんとに注意しなくてはなりません。
谷部に入ったら木があるから安心しました。急になりますが道
がはっきりしています。地面が固まったところもあります。ちょ
っと進むだけで息がきれます。休憩しながらゆっくり登ります。
テープがたくさんあるところが分岐ですが、案内がありません。
左に登ると烏帽子岩を楽しむコースのように思うのですが、目的
は山頂なので上をめざします。
11時すぎて日が上からさしてきます。大きな岩に近づきまし
た。四角に見える大岩のところがポイントのようです。ここがど
ん亀岩のようなのですが、説明板がありません。
落ちない位置で江田島を眺めます。標高が上がって、いつの間
にか古鷹山の頭が見えています。その左奥に西能美島の野登呂山。
山頂近くに鉄塔があるからわかります。江田島南部の奥にうっす
らと周防大島が見えています。
江田島の小用の町や江田島湾が見えます。そしてよく行く切串
港も見えました。ちょうどフェリーが来ているところです。江田
島の手前の海上に自衛艦が航行しています。松山と広島を結ぶフ
ェリーもいました。
どん亀岩にロープがありますが、3日前の解体作業の手伝いで
筋肉痛。だから上がりませんでした。岩の向こうの北西の景色が
見えませんが、山道を少し上ったら見えるようになります。
そこでカメラを構えて眺めることにしました。
美しい岩山の天狗城山が見えます。その左奥が広島の三角州。
何度もズームして建物を確認しています。適当に写していてあと
で確認するものもあります。
広島呉自動車道を通る車もよく見えています。天気がよくて期
待以上にビルがはっきりと写せました。太田川河口には白い帆を
つけたヨットがたくさん浮いています。
樹林帯の山道を登っていきます。もう岩場から離れるので気が
楽です。普通の人でも山頂からここまで下ってきて景色を眺める
のはありでしょう。岩場を下るのは危ないからまた山頂に戻るの
がよさそうです。
上山からの縦走路と合流して少し上がったらピークにつきまし
た。三角点や山名標柱はありませんが、石が積まれたケルンみた
いなのがあります。標高410mです。
ふたり休憩しています。私もお昼の休憩にします。天気がよく
てひざしが強いです。日焼け止めを少し塗っています。山頂には
低木があるから展望がよさそうなところを探します。
岩場と比べて木があるから江田島の方は海が見えません。古鷹
山の左に目を移すと、江田島南部の蛇峰山が見えます。その左奥
に倉橋島の岳浦山が見えます。さらに左に火山があります。
音戸の瀬戸はあの辺りのはず。赤い橋が確認できません。太陽
の方向は見えにくいです。めだつのは南の方にある鉢巻山。その
右奥に休山があります。電波塔があります。
あとでわかりましたが、その右下の方に呉の潜水艦桟橋が写っ
ていました。複数の潜水艦が停泊しています。
灰ヶ峰の方は木が邪魔するからあとで別の展望場で楽しみます。
木の高さをカットするか、2mくらいの展望台があればいいのに
なぁ。ごはんを食べながら位置を確認していました。
鉢巻山の向こうに呉の町があります。左奥に見えているのが広
駅から登ったことのある白岳山。するとその左奥は上蒲刈島(七
国見山)。ズームして見ると安芸灘大橋が見えていました。
白岳山の向こうに下蒲刈島(大平山)があるのですが隠れて見
えません。遠くに雲のようなうっすらした稜線が見えます。四国
山地です。遠くて白っぽくて、どの山かわかりませんでした。
登山口の近道を教えてくれた方も登ってきました。近くの方で
よく登られているようです。近道して吉浦の町に下山するそうで
す。私は青い北の空に向かって上山に行くことにしました。
「じょうやま」だと教えてもらいました。
合流した分岐に戻って少し下ります。そしてまた小峰に上がり
ます。この右によい展望岩があります。広いです。東の景色を眺
めることができます。案内板はありません。落ちないように注意。
403m山の向こうに灰ヶ峰が見えます。灰ヶ峰の形が美しい
です。山の上の丸い観測器が特徴。右の方に鉢巻山や休山が見え
ます。海と火山も小さく見えています。さきほどの烏帽子岩山は
逆光でシルエットのように見えました。
絵下山が見えます。電波塔よりも右に高い絵下頭があります。
さらに右奥に鉄塔がある原山や鉾取山があります。水ヶ丸山、曽
場ヶ城山と続きます。絵下山の右下のふもとに熊野の町が広がっ
ています。家が多いと感じました。
熊野の町の右奥に小田山が見えます。もう一度登ってみようと
思っている山です。本庄貯水池や石岳山も見えました。熊野や焼
山へのアクセス方法を探そうと思います。
13時すぎています。下って上山に登ります。よい道ですが急
です。上山は標高391mで三角点があります。木があるから展
望が得られません。縦走路と別れて天応に向かって下ります。
勢いを弱めるためにストックを使用。急な道、砂で滑りそうで
す。山道でも烏帽子岩山が見えるところがあります。岩があると
確認しています。天狗城山やポートピアもよく見えました。
下っては景色を楽しんでまた下っています。こちらのルートは
岩場ルートほどの危険性はないように思います。空は快晴。雲が
遠くにしか見えません。広島市の町をズームして確認。やはり遠
いと白っぽい景色です。八幡川河口の新八幡川橋を確認。
このコースでうれしいのは烏帽子岩山が見えることです。午後
からだと北西斜面に日がよく当たっています。近くに見えている
岩場に烏帽子岩があるようです。めだつのは四角い岩。登山時に
あそこの近くから景色を眺めていたようです。
境界杭が続く道を下って、小さな金属橋を渡ると墓地に出ます。
登山時の道と合流しました。周遊できるのがいいですね。このま
ま下って自動車道のトンネルを通りました。
別の道で海岸に下りようと考えています。天応東出口の近くで
す。小山にきれいな遊歩道があったので上がりました。電波塔が
あります。そこからゆるやかに下っていきます。
天狗城山が見えます。鉄塔場から草が多くなって荒れていまし
た。横が畑だったので、その道から下ることにします。梅がたく
さん咲いていました。
すぐに住宅地に下りて天応駅に着きました。14時半です。
5時間内の活動でしたが、たくさん写真を撮りました。1時間に
1本の電車時間帯で、次が15分後なので帰ることにしました。
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