春ですよ。桜が咲く春ですよ。今年は咲くのが早かったので、
家の周りはもう散っています。山にいったらまだきれいでしょう
ね。ツツジも咲いていそうです。
でもこの季節に楽しめる花が、まだあるんです。それは、カタ
クリ。かわいいピンクの1輪の花が咲きますね。西中国山地に咲
いているのを知っていました。
ガイドの山口の山制覇ねらっていたので、この季節に行くべき
は右谷山なのです。休みが取れたので計画を実行しました。7時
に自宅をでて、8時半には寂地峡の駐車場に着きました。
荷物を車に残して、軽装備で山に入ります。お店が開いていた
ので、ちょっと覗きました。帰りにお土産を買います。案内地図
があったのでいただきました。
車道を歩いて、竜尾の滝に着きました。ここが登山口です。ガ
イドに五竜の滝と書いてあるから、違うと思って必死に確認しま
した。あとでわかりましたが、5つの竜の名前が付く滝の総称で
した。ここは滝の百選に選ばれています。
まだ早いので、近くに人がいません。ゆっくりと見れるのがい
いです。入口の延齢水を飲んで、滝を眺めました。朝日が当たる
と、滝がほんとにきれいです。
遊歩道がわかれますが、Bコースを進みます。山の案内が欲し
いところです。が、とにかく上にあがります。滝があるというこ
とは、標高差があるということです。
登竜の滝、白竜の滝、竜門の滝、竜頭の滝と見ていきます。
マイナスイオンたっぷりです。赤い手すりがあるのが特徴です。
水量が多くて、水音がひびきます。夏は涼しいでしょうね。
ショウジョウバカマの花が咲いていました。竜頭の滝の後は、
道が狭くなって、木馬トンネルの分岐に着きました。こんなとこ
ろで合流するんですね。
宇佐八幡宮横からの道が、ここまできています。昔はヒノキ、
スギ、ケヤキなどの木材を運んだそうです。手掘りで10ヶ月で
作ったトンネルだそうです。
しばらくなだらかな川沿いです。やっと分岐に山の案内があり
ました。今回は竜岳観音には寄りません。山道を静かに歩きます。
ミヤマカタバミ、スミレなどの花を見て歩きます。川の水が多
いですね。小さな滝もあります。谷だし、そして樹林帯だから展
望はありません。まだ新緑がないので、木漏れ日が明るいです。
あれっ、石垣があるぞ。。。水力製材所跡とガイドにでていま
す。木材の産地だったんですね。わさび小屋などもあって、昔は
人が住んで賑やかだったようです。石垣があちこちにありました。
もうひとつ特徴がありますが、鉄製の橋が多いです。頑丈です。
いくつも渡ります。いろいろ見ていたら、なかなか進みません。
沢から離れると、だんだん急になります。
声がしたので前を見ると、高校生が20人下りてきます。トレ
ーニング兼ねて、6時から登ったそうです。元気ですね。そして
もう少し進むと、白いものが見えてきます。
雪が残っていました。3日前の寒波で降った雪です。あったか
くなったのですぐに溶けたと思っていました。まだ道にはありま
せん。たまに石に座って小休止します。
さらに頑張って標高を上げると、稜線が見えて、みのこし峠に
着きました。ここまで来たらあとは楽そうです。峠から右谷山山
頂を往復してきます。峠の周辺は展望ありません。木の間から、
遠くのふもとの集落が見えていました。
さてまた登りましょう。ってえぇーーー。白い雪がこんなにあ
るの? 深いとこで10cmくらいだから、厳しいわけではない
けど、やはりすべります。
そして雪解けしているから、靴にしみこみそうです。とにかく
約800m頑張りますよ。うまく体重を移動して、しっかりと歩
きます。400mも登ったら、土が多く見えてきました。
第一カタクリ発見。葉っぱを早くから見つけていましたが、
ここにピンクの可憐な花がありました。きれいに開いています。
ぽつぽつ咲いていました。
ササが多いとこですが、カタクリに日があたるように刈ってあ
りました。ピークに標識があります。あと5分と書いてあります。
右谷山よりもこっちが高いのにね。あとで調べたら、錦岳と記載
がありました。
一度下って少し登ると右谷山に到着しました。
さぁ景色を楽しもう、と思いますが、展望ありません。まわりの
木が高いですね。ベンチに座って休憩します。鳥がよく鳴いてい
ました。
右谷山から錦岳に戻って下ります。目線が変われば、また違っ
たところにカタクリが咲いています。残雪の道を注意して下りま
す。展望がないから、足元に集中できますね。
みのこし峠に戻ったら、10人くらいの方が、カタクリの保護
の為に、立入禁止帯の整備をされていました。ご苦労さまです。
毎年カタクリが咲くように、みんなで大切にしたいものです。
私も山道にあるカタクリを踏まないように歩きました。
雪が気になり、このまま帰ることもできますが、予定通り寂地
山に向かうことにしました。稜線沿いはしばらく雪がなくて助か
ります。樹林帯ですが、葉がないけど木々が美しいです。
明るい季節です。山道の両脇には、カタクリが咲いています。
右谷山の道よりも、こちらの方が多いですね。形のよいのを撮影
します。何人か同じようにカメラを持っていました。
山道が整備されていて、標高差が少ないので歩きやすいです。
カタクリは1kmくらいにわたって、きれいに咲いていました。
その後また残雪の道になりました。日が当たらないところが残
っています。こうなるとカタクリの花がありません。雪で隠れて
るのか、寒くて咲いてないかです。つぼみはありました。
べちゃべちゃしながら歩きます。立入禁止に入らないようにす
ると、溶けた水たまりの中を歩くしかありません。珍しく降った
季節外れの雪の影響ですね。このあと少しずつ、靴と靴下が濡れ
ていきます。でも車に靴があるから、下山したら履き替えます。
ゆるやかなアップダウンでも、いくつかピークがあります。
南寂地山1309mの表示がありました。地図には1309m表
示があるので位置がわかります。もうすぐです。ここを下ると、
寂地峡からの林道終点への下山道との分岐になります。
ベンチがあり休んでいる人がいます。ベチャ道だからどうしよ
うか悩んでおられました。寂地山まであと200m。私は一気に、
雪のない南斜面の道を登りました。
標高が高くなるから、まだカタクリが咲いてないみたいです。
そして懐かしい寂地山山頂に到着しました。
2回目です。まずは祠に参拝します。
カラスが鳴いてますが、太いブナの木もある樹林帯です。展望
ありません。空を見上げても、枝が見えるだけです。ちょうど誰
もいない時でした。ここは山口と島根の県境です。
広島県側への山道は残雪で白かったです。少し休憩してから分
岐に戻り、林道終点に向けて下りました。曇っていますが、たま
に日が差し込みます。
雪道の急坂はかなり注意して下り、ゆるやかになると普通に歩
きます。こちらはまだ残雪が多く、やはり水が流れていました。
靴下が濡れたと感じました。濡れても安全が一番です。
けっこう長い雪道でしたが、やっと雪がなくなりました。そし
て延命水をいただいて飲みます。冷たいですね。もう少し下って、
林道終点に着きました。車が2台止まっています。
ここからはスミレなどの、花を見ながら車道歩きです。てくて
く歩きます。右側には川があります。シャツを着替えました。
やがて遊歩道が目につきます。犬戻峡の歩道ですが、車道より
かなり近道できそうです。当然入りました。400mも進まない
うちに、犬戻の滝に着きました。
全体は見えていませんが、下の部分だけでも迫力ある滝です。
2本に分かれていますが、明るくて清らかです。また歩きます。
下流にも滝がありますが、木があるので見にくかったです。
また車道に合流しました。まだ長い距離ですが、満開の山桜や
咲き始めたツツジを眺めて楽しみます。
そして朝の竜尾の滝に戻りました。今度はキャンプ場内の歩道
を歩いて、15時前に駐車場に戻りました。達成感ある山行です。
宇佐八幡宮に参拝してから帰りました。
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