年末の山登り。久しぶりに岩徳線に乗って高水駅周辺の山に登
ろうと考えていました。近くの宿が満室になって徳山駅そばのホ
テルになりました。寒気が来て早朝は雪か雨の予報。烏帽子岳な
どあきらめて、海岸沿いの低い山がある大津島に変更しました。
朝食後に荷物をかついで徳山港へ。余裕を持って出ています。
まずはチケットを購入。ネットで事前に調べていたけど、ドック
入があって乗場が違うみたいな感じ。乗船口の案内が2ケ所あっ
て悩みます。大分行の乗場と思っていた方が正解でした。
乗船して5分待ちます。往復切符を購入しているから帰りのは
持ったまま。帽子が飛んだらいけないからしまいました。どんよ
り曇り空。山の方は雪雲でしょう。1時間予報は10時から晴に
なっていました。冷たい空気。カイロ1つ握っています。
波浪注意があっても出港してよかった。船はほぼ揺れません。
みんなあったかい客室。私は後部デッキで撮影。たまに側面に移
動しますが風が冷たい。ザックをかついだまま撮影をしました。
太華山や日本精蝋の大煙突、粭島も見えました。また行ってみ
たいところ。南の方は明るいところがあります。早く天気が回復
してほしい。やっと刈尾港に寄港しました。帰りはここから乗船
できるかな?
船は風を切りながら銭橋の岬をまわり込みます。石が続くおも
しろいところ。浜辺から見てみたい。鬣山と大津山に近づいてい
ます。そして8時24分過ぎに馬島港に到着。みんな下ります。
うす暗くて小雨。ずっと雨は嫌だぁ。
待合室で荷物整理。カッパの上を着用。いつでもカサを持てる
ようにザックの外にだしています。観音様とまだ新しい回天神社
にお参り。前はあったかな。このあと小雨がやみます。漁船に日
が当たっていました。早く回復するかも。
下船した人が見当たらなくなりました。車も移動した後で静か。
波音がよく聞こえます。回天運搬トンネルの手前で海を眺めまし
た。瀬戸内海なのに荒々しい。波浪注意報が出ているわけだ。明
るい海ではないけど波音を撮影しました。
トンネルに入ります。靴音を出しながら進みます。横穴からも
海を見ました。そしてトンネル内にある展示パネルを見ます。特
攻に行かれた方のことを思うと涙が出てきました。戦争がない方
がいいです。
トンネルで2人すれ違いました。すでに見学して次に向かわれ
ているみたい。堤防の外になるからさらに波音が大きい。訓練基
地跡を見学。魚雷発車場跡に波が打ちあがっています。回天は船
につけて訓練地域に運んだそうです。野島周辺へ。
トンネルを通って戻ります。分岐で遊歩道へ。スイセンの葉っ
ぱがいっぱい。つぼみが少し。ツワブキが咲いてます。すぐ横に
小学校と並んで回天兵舎・整備工場等跡地がありました。当時の
塀も残っています。
曲がって上へ。すぐの分岐で展望広場に上がります。整備され
た道がきれい。曲がりながら標高を上げます。残り距離がわかり
やすい。野島の方が見えるところがありました。暗い天気だった
けど、日がさすようになって明るい。もうカサはいりません。
体が熱くなってきます。カッパをすでに脱いでます。先に魚雷
見張所跡に行きました。ここで魚雷の航跡を観測したそうです。
建物が残っていました。分岐に戻って上へ。鬣山の文字を見かけ
ません。明るい広場が見えてきました。
9時半です。変わった風車がある山頂に到着。標高163m。
山名札はどこかな? わかりませんでした。山頂から徳山駅の方
を眺めました。青空が増えて明るくなっています。展望台があれ
ばふもとの海岸が見えそうなのに、、、基地跡は見えません。
同じ道を下ります。もう寒くない。今度は回天記念館に向かっ
て、106柱の名前が書かれた石の間を通ります。そして回天碑
にお参りしました。回天のレプリカが展示してあります。潜水艦
と比較すると小さいです。赤いツバキが咲いてました。
整備工場等跡地側に戻って海岸の道に下りました。うわぁ、海
が明るくてきれい。空も青くてよい景色。波音がおだやかになっ
ています。海岸の道を北へ。スイセンが3つ咲いてました。温か
いのでしょう。
小さなコミュニティバスが通りました。普通車です。黒髪島が
きれいに見えています。右後方に粭島が見えます。その左に日本
精蝋の大煙突が見えています。船が通っていると気になります。
山への入口がわかるかな? 心配しなくても案内がありました。
でも倒木で進入禁止だって、、、そんなに荒れているの? どう
やら車が通れないみたい。行きましょう。上り坂になります。
車止めを通過。倒木が1本あって、草が増えたところが1ケ所。
こんなものかと思ってたら崖崩れ少し。そして太い竹がたくさん
倒れている道になります。入口から砲台跡まで約2km。竹が倒
れている量が多い。しかもだいぶ前からみたい。
本浦の石風呂に下る山道も竹が倒れていて厳しそう。そちらに
下山してみたかったのだけど。500mおきに案内があります。
竹をまたぐのがアスレチック。特に低いのをくぐるのが体力消耗。
1回這いました。
まだ楽に通れる道もあります。竹林がないところ。兵舎跡に着
いたらもうすぐ。先に砲台跡を見ました。草が増えています。高
射砲の跡が2つあったように思うけど1つしか見れなかったです。
その横に説明版。ここが大津山山頂。別名砲台山で標高174m。
11時過ぎました。指揮所跡も見学。そして同じ道を戻ります。
当時は弾薬や食料を運んだのでしょう。竹が太いからタケノコを
見たいです。食べたらおいしそう。往復4kmで海岸の道に戻り
ました。11時40分。
さらに明るくなって青空が広がっています。順光になる黒髪島
の方が美しい景色。光が当たる海が青くてきれいです。見ていて
楽しい。遠くに徳山の町が見えています。徳山港はあそこでしょ
う。もう雪雲はないみたい。
前回は馬島港に戻ったけど、今回は初めて歩く道で刈尾港に向
かいます。十分間に合うはず。昨日からの疲れもありますが歩き
ます。車が通りません。人を見かけません。静かです。穏やかな
波音を聞きながら。
また住宅地に入ります。高い防波堤で海が見えません。出入口
から浜辺に下りました。流れる雲で晴れたり陰ったりしますが、
浜辺歩きの時は日が照ってくれて感謝。映像も楽しみ。砂浜もあ
るけど石が転がっているところもあります。
ふんばって歩くとトレーニングしているみたい。夏なら海に入
ってみたい。フェリーから見た銭橋ノ岬に近づきました。こうな
ってるんだ。先端まで歩けるかな。周辺にはいろんなゴミがたま
っています。除去するのもたいへんなのでしょう。
堤防から離れて刈尾の海水浴場が見えています。岩場まで水が
きているから山側を通って抜けました。戻る必要なくてよかった
です。夏に営業しているかわからないけど、きれいな海水浴場、
絵になる景色でした。道の近くに公園やトイレがありました。
フェリーから見えていた厳島神社にお参りして12時半に刈尾
港到着。待合所は暖房が入っていました。外でねこちゃんがひな
たぼっこ。かわいいです。まだ40分あるからもう少し周辺を散
策。北の堤防の端でシャツを着替えてスッキリ。
水が残っているからザックはそんなに軽くなっていません。
待合室で少し待ちます。そして船がやってきました。時刻通り。
13時14分に出港。刈尾港を眺めながら大津島にお別れしまし
た。寒いからたまに船室に入っています。
徳山港に到着。すぐに徳山駅へ。ゆっくり食事して15時の電
車で帰る予定でしたが、14時11分に余裕で間に合うから変更。
駅で天ぷらうどんを食べて電車に乗りました。
新幹線待ちで10分遅れましたが、早く広島に帰って休むこと
ができました。大津島の朝1便は徳山に泊まっていないと行けな
いから、今回まわれてよかったです。次は春景色もいいかもしれ
ません。
|